『薬局の開設で忙しかったから、ホームページのこと忘れてたな。
独立の資金でお金使っちゃったから、ホームページは無料で作っちゃお』
こんにちは。元調剤薬局の薬剤師、今は福井県でフリーのホームページ制作をやっている@ジョウです。最近は、仮想通貨やNFTに興味があるのですが、やること多すぎてあまり手をつけられずにいます。
今回の記事では、調剤薬局ホームページを無料ツールを使って作成するメリット・デメリットについて考えてみようと思います。
薬局ホームページの作成で困っている方がいたら、参考にしてください。
一般的に、ホームページを作るには、HTMLやCSSなどの言語を学んで、サイトを構築していく必要があります。
ですが、最近ではこれらの知識を知らなくても、無料でホームページを作ってくれるツール(以下、無料ツール)が存在します。
無料ツールは山ほどあって、主なものは以下の3つです。
サービスが誕生したのは外国ですが、すでに日本語対応になっているので、言語の問題はありません。そのため、ネットサーフィンしていると、たまにWixやJimdoのサイトを見かけるようになりました。
これら無料ツールのメリットを整理してみましょう。
この辺が代表的。
それぞれ簡単に説明しますね。
これですよね。
自分のホームページが無料で作れてしまうのは、すごい。
Web制作会社にホームページを依頼すると、高額になります。
いろいろとオプション付けちゃって、30万~50万あたりになるんじゃないでしょうか。
これが無料になるので、WixやJimdoに注目が集まるの納得です。
無料ツールが誕生するまでは、HTML、CSS、Javascriptなどの知識を使って、ホームページを作る必要がありました。
Javascriptとかわけわかんないです。呪文としか思えません。薬剤師として薬局の業務をこなしながら、自力でホームページを作成するのは至難の技だと思います。
無料ツールでは、感覚的に文字を太くさせたり、移動させたり、画像を挿入したりすることができるので便利です。
Web制作会社にホームページを依頼すると、公開までに2か月前後かかると思います。丁寧に、確実に制作しているので当然です。
ですが、無料ツールを使うと、30分もかからずにホームページを公開できちゃいます。必要な項目を記入して、公開ボタンを押すだけであっという間に完成です。
このスピードは素晴らしいです。
ですが、実際のところ、多くの会社は、Wixなどの無料ツールを使っていません。それは以下のようなデメリットがあるからです。
それぞれ説明します。
『しっかりサイトを作りこめば、SEO(検索順位)は不利にならない』という意見もあるのですが、僕はSEOに不利だと思います。
WixやJimdoを使う人は、基本的にHTML,CSSの書き方を知らない人です。
なので、感覚的にホームページを作成するため、コード的によくない書き方をしているサイトが多いです。
最近、調剤薬局ホームページを分析するのにハマり、いろんなHPのコードを拝見するのですが、
といった、誤った書き方をしているサイトを見かけます。
コードが誤っていると、Googleにうまく認識されないため、SEOで不利になります。
『WixやJimdoは、SEOで不利になる』というよりは、『これらのツールを使っている人は、SEOで不利になるコードの書き方をしてしまう』といった方が正しいかもしれませんね。
過去に、Jimdoを使っているホームページを修正させていただいたことがあります。
そのときに感じたのは、コードを一つ一つ修正しなければならず、大変だったということ。
すみません。この話は、HTMLやCSSを知らないと理解できないと思います。簡単に説明すると、通常CSSは、HTMLとは別に書くものです。ですが、無料ツールは、HTMLの中にCSSを書くため、修正に手間がかかります。
他にも、無料ツールから別サーバーへの移行も大変です。
Wix,Jimdoを使っていたけど、やっぱりレンタルサーバーを借りてサイト運営したいという場合、エクスポート機能がないため、1つ1つページを作り直す必要があります。
この手間は大きいと考えます。
HTML,CSSに詳しくなると、WixやJimdoでは自由度が低いことに気づくはずです。
デザインのことではありません。
ダサいと思うのは、ドメイン(URLのこと)です。
無料ツールを利用すると、ドメインの一部に『wix』や『jimdo』というドメインが入ってしまいます。
つまり、ドメインを見ただけで、『あ、この薬局、ホームページを無料で作ってる・・・』と、わかる人にはわかるわけです。
無料ホームページであることがバレたとき、
『費用を節約している良い薬局』
と思われるかもしれません。
また、
『Webサイトの重要性を認識できていない薬局』
と思われるかもしれません。
僕はどちらかというと、後者の人が多いのではないかと考えています。
自社ホームページを人に見てもらうとき、その人がどう感じるかを想定した方がいいですね。
Wix、Jimdoには有料プランがあり、そこでは独自ドメインが取得できます。
つまり、URLに『wix』や『jimdo』が付いてしまう縛りから解放されるわけです。
でも、ここが落とし穴。
独自ドメインだとWix、Jimdoは割高になります。
Wix,Jimdoと代表的なレンタルサーバーである、エックスサーバーと料金を比較してみましょう。
月額 | 容量 | |
---|---|---|
Wix | 500円 | 500MB |
900円 | 3GB | |
1500円 | 10GB | |
2659円 | 35GB | |
Jimdo | 990円 | 5GB |
1590円 | 15GB | |
エックスサーバー | 990円 | 300GB |
1980円 | 400GB | |
3960円 | 500GB |
容量が全然違うのわかりますか?
たしかに、料金だけを見ればWixの500円プランが安いです。
でも、エックスサーバーは、
といったメリットがあり、これらを考慮すれば、少しだけお金を足してでもエックスサーバーにした方がいいのかなとも思います。(プランは300GBのプランで十分)
ここまで説明したメリットとデメリットを踏まえて、調剤薬局HPを無料ツールで作るケースを考えてみたいと思います。
これらのときは無料ツールもありかなと考えます。
簡単に説明します。
といった場合は、無料のツールを使ってもいいですね。
とりあえず、形だけのホームページです。
お金も時間もかけずに、1日で公開できます。
この場合は、薬局の運営が波に乗ってきたら、本格的にホームページを作っていけばいいです。
ホームページを作る目的の一つに、集客があります。
なので、ホームページから集客しなくてもいい、つまり、薬局前の病院から患者さんが来てくれるだけで良いという場合、ホームページにお金をかける必要はないですね。
無料ツールで十分でしょう。
逆に、『集中率を下げたい』、『ほかの病院からの処方箋も受け付けたい』といった場合は、レンタルサーバーを使ってサイトを作りこんだ方がいいです。
ホームページを作るもう一つの目的は、ホームページから薬剤師を募集することです。
しっかりしたホームページで応募フォームを作ることで、転職サイトを介さず人材を確保できます。
なので、すでに人員が足りている場合は、ホームページにお金をかけず、無料ツールで十分だと思います。
若手の薬剤師ほど、自分が就職・転職する薬局のホームページはチェックしています。元気ある若手の薬剤師を雇いたいという考えがあるなら、ホームページは作りこんだ方がいいですね。
ここまで、調剤薬局HPを無料ツールを使って作成するメリット・デメリットについて説明しました。
まとめると、
【無料ツールのメリット】
【無料ツールのデメリット】
【調剤薬局で無料ツールをおすすめするケース】
という感じです。
ホームページというのは、会社の顔と言われます。
無料ツールを使うにしろ、使わないにしろ、見せて恥ずかしくないものを作れるといいですね。